妊娠中期〜小腸閉鎖と分かるまで〜①
妊娠中期の精密検査のエコーがある日だった。
いつもの綺麗な産院で、精密検査のエコーの日は赤ちゃんいっぱい見れるから凄く楽しみに待っていた。
名前が呼ばれて、エコーが始まった。
いつも最初は、お医者さんかエコー専門の人(詳しい名前分からない)が一通り見て、後で私に赤ちゃんの状態を教えてくれる。
今回は、先生のエコーがやたら長い。ほんとに長い。そして途中で先生が、ちょっと待っててねと言って席を外した。
この待ってる間、赤ちゃんになんかあって相談しに行ったのかな?それともトイレ?何か用事?やたら長いな…どうしたんやろ?と色んなことを考えながら待った。
そして先生が戻ってきて、普通に赤ちゃん今こんなんで何gですよー、お顔はお肉が付いてきて丸くなってきましたねーなんて話をしてたけど、少しぎこちないのが分かった。
でもエコーでは何も言われなかったので、なんだったんだろうと思いつつも診療室に入るのを待っていた。
診療室に呼ばれて、お母さんの血液検査問題ないですよー、貧血もないし、バッチリです!と褒められて、えへへと嬉しくて笑った
そのあと、赤ちゃんのエコーね、今日見たんだけど、小腸閉塞かもしれないんだーと言われた。
赤ちゃんの小腸閉塞は普通、小腸閉鎖と呼ばれるんだけど、わたしに分かりやすくするためにそう言ってくれたんだと思う。
先生はあくまでも明るく、小腸が詰まっちゃってるんだよね、でもこれはエコーで分かれば生まれてすぐ手術したら問題ないし元気になれるから!生まれてから分かるより、今わかったらNICUのある病院に転院もできるし、大丈夫だからね!と励ましてくれた。
私は、先天性の障害のある子達とたくさん関わってきたので、こういうことは起きる時は起きるし、元気になれるなら平気平気!と自分を励まし、先生に治る病気なんですよね?わかりましたと笑顔で答えた。
来週もう一度精密検査してみようね!と言われ、その日は終わった。